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死んだねずみの舞踏会死んだねずみの舞踏会
昔も今も、何も変わらないし、終わらない。 過ぎ去った時は戻らず、失ったものも戻らない。
       BGM : Mad World- Gary Jules


                                     Mad World lyrics

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冬休み…

クリスマスという試練を乗り越えた後には、
楽しい年越し準備が待っている。

毎年決まって30日頃、私たちは祖父母の家を訪ね、お正月のお餅をつく。その際、もち米が蒸しあがるまでの時間を使って、注連飾りも作る。藁を編んで作った注連飾りに、裏白やみかんを取り付けた頃、もち米が蒸しあがり、餅つきが始まる。始めは、餅つき機で。つき上がった後、より粘りをだすため石臼に移し、ここからが本番。父と祖父が交代で、杵を振り下ろす。合いの手を入れて、餅を返すのは、母と祖母の仕事。私と妹は、お餅がつき上がるのを待って、小さく丸める。

この一連の年末行事が終わった後は、楽しみのお泊り。親たちは、私と妹を祖父母宅に残して帰宅する。両親が乗った車を見送り、姿が見えなくなると、ほっとする。

そして大晦日。夜が更け、除夜の鐘の音が響くのが良く聞こえるようになると、近くのお寺に詣でる。なにぶん、12月の深夜のことなので、空気は冷たいが、神聖な雰囲気が漂う、真夜中の参拝は好きだった。

しかし、私にとっての平安なお正月休みは、そこまで。夜が明け、朝になり、年賀状が配達されてくると、胸がどきどきし始める。そして昼前…、届いたばかりの年賀状を持って、両親が到着。祖父母宅には、3日までは居られるはずの約束だけど、、 彼ら(母)の目的は、年賀状の返信。こちらから出していない年賀状には、一刻も早く返信をしたためないと、失礼になるとのこと。そのため、わざわざ祖父母宅まで、残りの年賀葉書と、筆とすずりを持ってきてくれたのだった。

そう。妹はともかく、私は、年賀状は筆で書かねばならない決まりになっていた。鉛筆、ボールペンは不可。こうして私は、新年早々、嫌々ながらに筆を取る。

年賀状も、いつもの習字と同じ。母の気に入った字で書けるまで、何度でもダメ出し。そういうことも考えて、年賀状は最初から、まるまる一束分程度、余分に買ってある。書き損じは、1枚につき5円の手数料で、次の季節(暑中見舞い)に新品に交換されるため、親には大したダメージではない。これがもし、誰も、こちらから送った以外の人から来なければ、返信は書かなくて済むけど、そんなことは一度としてなかった。特に親交はなくても、クラスの人全員に出す人というのはいるし、そして学校の先生って、なぜか必ず年賀状を送ってくるんだよね…。
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私が「お小遣い泥棒」の嫌疑をかけた妹だったけど、
それは1度のことではなく、何度も繰り返し、
私の目を盗んで行われた。
もちろん、その度に妹に怒って掛かり、親にも訴えたけど、
親が言うには「自分で管理していないのが、悪い」とのこと。

席を立つたびに、引き出しに鍵をかける?
常に、自分で持っておく??

とてもじゃないけど、納得できなかった。
盗られた私が悪く、妹は何のお咎めもなし、だなんて。


そんなある日、ついに、やっぱり妹が犯人だった、と分かる日が来た。
情報は、妹のクラスの子の、親経由らしい。

それは、鉛筆キャップや練り消し。
学校の購買で売っているものだったけど、かわいい絵柄の鉛筆キャップや
香り付きの練り消しがあったんだよね。
でも、その子の親としては、そんなものを買い与えた覚えはない。
うちの子が、何でこんなものを持っているの?? 
…となった。

で、出てきたのが、妹の名前。
妹は気前良く、クラスの複数の子に買ってあげていたらしい。
なぜ、そんなことをしたのか、親が問いただすと、妹は、
友達が欲しかった、と答えた。
でも、そんなことをして得られる友達って…?


結局、お金の出所が、私の引き出しであったことは明らかになったけど、
それで親が、代わりに返金してくれることも、
妹に、盗った分のお金を返すように言うことも無かった。


親にもらったお小遣いは、
引き出しの中の、プラスチックの名刺入れに入れていた。
お小遣いをもらったとき、使ったとき、、私はいつも、メモにつけて、
その名刺入れにいっしょに入れていた。

そのメモの金額と実際の金額が、合わない時があった。

減っている。誰かが、盗った…?

両親は「親である」と言うだけの理由で除外し、
弟も、まだ小さかったので除外。
必然的に、残ったのは妹だけだった。

私のお小遣い、盗った?
妹に問いただしても、知らぬ存ぜぬと、繰り返すばかり。
その様子を聞きつけ、親が介入。

なぜ、妹が盗ったと思うのか? 「盗った」とは、何事か。
盗られるような物を、置いている方が悪い。
鍵がかかる方の引き出しに入れ、鍵をかけておかない方が悪い。

鍵がかかる方の引き出しは狭く、
筆記具入れのために、しばしば詰まって、開かなくなることもあった。
机を離れるたびに、引き出しに鍵をかけるのは、面倒だったし、
第一、考えられなかった。
「家族」しかいないはずの家の中で、鍵をかけるなんて。

時は小学校時代。
まだ現在の実家(持ち家)に引っ越す前の、借家住まいだった頃。
個別の部屋はなく、子供部屋を共有していた。

どのお菓子を買ったものか、真剣に悩んだ。

毎日のお小遣いは、50円。
母に50円玉を握らされ、10円の飴玉を5個買うべきか、
20円のガム1箱と、30円のお菓子を買うべきか、、

今日は我慢して、明日、明日の分とあわせて、
100円のエンゼルパイ(2個入り)を買うか… 悩んだ。

マシュマロが入ったエンゼルパイは大好きだったけど、
1つが1日分と言うのは、大きかった。


まだ、あの家にいた時の話だから、
5歳頃の話。

幼き日の、かすかな思い出。
縁側でおやつを食べていたら、同じ分量だけもらっている妹が、
先に食べ終えて、もっと欲しい、と泣き出した。

ゆっくり、ひとくちひとくち味わって食べるのが好きな私は、
まだ食べ終えていなかったので、ひとくちだけなら、、とあげた。

でも、
もっとちょうだい、もっとちょうだい…

結局、私のおやつの半分以上を、妹に取られてしまった。
この出来事は、今でも家族の語り草になっている。

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